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補足

 投稿者:管理人メール  投稿日:2009年 5月21日(木)09時34分51秒
返信・引用
  「ウィリアム・テーゼ」をもって新大陸奴隷制を一様に語ることは出来ません。
奴隷制研究はアメリカ合衆国の方が(比較にならないほど)遙かに進んでおりますが、これは国内を2分した内乱・市民戦争(=南北戦争)があったからです。
従ってアメリカの奴隷制研究はややもすると世界史的視点が抜け落ちます。西インド諸島及びラテンアメリカ諸国の奴隷制は植民地支配との関連で研究されますので、当初から世界的視点のなかで行われてきました。
多少とも両者の視点の隔たりを埋めて呉れそうな(?)文献を3点ばかり紹介しておきます。

・S.エルキンズ 他『 アメリカ大陸の奴隷制 : 南北アメリカの比較論争』神奈川大学人文学会
・オクタビオ・イアンニ『奴隷制と資本主義』大月書店
・R.メジャフェ著『ラテンアメリカと奴隷制』岩波書店
 
 

返事

 投稿者:管理人メール  投稿日:2009年 5月20日(水)19時00分36秒
返信・引用
  バーバラ・ソローとスタンリー・エンガーマン(奴隷貿易研究者)による「ウィリアムズ・テーゼ」の要約
第1テーゼ:奴隷制は経済的現象であった。したがって、人種主義は奴隷制の結果であって、その原因ではなかった。
第2テーゼ:英領西インド諸島の奴隷経済は、イギリス産業革命の原因となった。あるいは、その成立に大きく寄与した。
第3テーゼ:アメリカ独立革命後、奴隷経済は、イギリスにとっての収益性の点でも重要性の点でも衰退した。
第4テーゼ:英領西インド諸島における奴隷貿易廃止および奴隷解放は、イギリス本国での博愛主義や人道主義によって推進されたのではなく、経済的動機によって推進された。
問題は(第2テーゼ)産業革命が成立して産業資本主義が確立すると、今度は逆に、それらが原因となって奴隷貿易と奴隷制が廃止された(第4テーゼ)、という点ですね。

M.ウエーバーによると古代奴隷制が崩壊したのは戦争が終結して平和になったため奴隷の供給が止まったことによるとしています。

新大陸奴隷制(19世紀アメリカ南部の奴隷制も含む)の場合、専ら収益性の面から論じられることが多いように思います[西インド諸島の奴隷制研究者はアメリカ南部の奴隷制を余り知らない!]。

「ウィリアムズ・テーゼ」だけを問題にすると、資本主義が成立すると奴隷貿易・奴隷制プランテーションの収益性が資本主義経営に投資した場合よりも劣るという意味です。
*アメリカ南部の奴隷制問題はこんなに単純な議論ではありません。

これ以上書くとクレームが来るかも知れませんので止めます。
取り敢えず

小林和夫「ウィリアムズ・テーゼと奴隷貿易研究」『パシフィック・ヒストリー』第6巻 2009年、布留川正博「エリック・ウィリアムズ『衰退理論』再考.奴隷貿易廃止期における英領西インドの経済」『経済學論叢.藤村幸雄古希記念論文集』(同志社大)54
辺りをご覧下さい。
 

(無題)

 投稿者:haruka  投稿日:2009年 5月18日(月)20時13分21秒
返信・引用
  ウィィアムテーゼについて、
「このテーゼのなかで注目すべきは、奴隷貿易および奴隷制という〈周辺的〉契機がイギリス産業革命の原動力となり、産業資本主義確立へと導いたが、逆にこの産業資本主義が今度は奴隷貿易と奴隷制を崩壊させたとする歴史*的逆説である。」

という箇所の、産業資本が今度は奴隷貿易と奴隷制を崩壊させた。というところがとても気になります。

私の考えでは、奴隷を使うには、奴隷用の宿舎の建設費やその維持費、また食事代などがかかります。それは結局、賃労働者を使うよりも多くコストがかかってしまう。
だから、奴隷制は廃止という方向に向かった。
というものです。

ウィリアムテーゼではなんと言っているのでしょうか?
 

返事

 投稿者:管理人メール  投稿日:2009年 5月14日(木)09時34分9秒
返信・引用 編集済
  「農業機械の高度化によっても賃労働者は作り出されたりするのでしょうか? 」という質問。基本的にはそうです。マルクスの「資本の有機的構成の高度化」という意味分かりますか?資本蓄積の過程(再生産)で労働力よりは機械に寄り多く投資されるという意味です。
まあ、こんな面倒なことをいわなくても、機械が人間の職を奪う訳です。その分相対的に過剰人口が創り出される訳ですね。

以上
 

(無題)

 投稿者:haruka  投稿日:2009年 5月13日(水)21時59分22秒
返信・引用
  ありがとうございます!! そこに「労働の二重性」が現れるのですね。理解が深まりました!

労働者に関連して、イギリスの農業革命は近代的土地所有権の確立をもたらし、賃労働者を作り出しました。 農業機械の高度化によっても賃労働者は作り出されたりするのでしょうか?
 

先ほどの「返事」の訂正

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 5月11日(月)16時19分5秒
返信・引用
  「ウエーバーのいう「合理的経営」に基づく営利活動を資本主義的経営」の文中、「営利活動を」の部分を削除して下さい。
以下の通り訂正します。
ウエーバーのいう「合理的経営」に基づく資本主義的経営は、商品化した労働力の前提があって初めて成立します。つまりこれによって、労働力の価値(賃金)と労働力が生み出した価値(利潤)がハッキリするからです。
なお、マルクスの資本主義成立の条件というのは土地の商品化ということより、労働者を土地から切り離し賃労働者として生きていく以外選択肢のない人たちを作り出すことです。土地の商品化は結果であって前提ではありません
 

(無題)

 投稿者:haruka  投稿日:2009年 5月11日(月)13時45分45秒
返信・引用
  ウェーバーによる資本主義成立への接近法は、システムからというより、システム内で活動する主体にあるような気がします。

マルクスによれば資本主義成立の条件として、労働力の商品化と土地の商品化の二つをあげていますが、ウェーバーはこの点に関して言及しているのでしょうか?
 

「ウエーバー・テーゼ」なるものについて

 投稿者:oneuserメール  投稿日:2009年 5月11日(月)09時10分52秒
返信・引用
  あの悪名高き(?)竹中平蔵氏が訳出したD.S.ランデス『強国論』(三笠書房)を読んでいましたら、ランデスもこのテーゼの支持者なのですね。大塚ウエーバー学とは異なった視点から、(1)教育と読み書き能力、(2)時間の観念を植え付けた、序でに「産業分野での固定資本の必要性」(コメントは省略)を上げています。
ポール・ケネディの『大国の興亡』(草思社)、キンドルバーガー『経済大国興亡史』(岩波書店)ではウエーバー・テーゼについては触れられていません。
 

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