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下々の者へ(その935)

 投稿者:塩の字  投稿日:2009年 7月19日(日)09時26分57秒
編集済
   17日。『Mate』の色関係原稿を、“優秀な技術と営業マンと経営指針”で知られる小宮山印刷に入稿後、夕方、今日2度目の神保町行き。「神保町シアター」で『放浪記』。予想通り満席。最初観た時にも感じたが、高峰秀子の暴走芝居が作品をメチャクチャに。林芙美子の馬鹿げた形態模写をする(どうだ上手だろうって感じで)。良く周囲が許したもの。元々うまい女優ではないが、頭もかなり悪いのだろう。脚本(井手俊郎・田中澄子)はいいし、脇も充実してんだが(草笛光子・仲谷昇・伊藤雄之助)。「浅草厨房」へ。ビンビールにハムカツ(3枚もあって280円)。ここで『日刊ゲンダイ』片手にカウンターで一杯やってると、独特の人生の晩年の充実感が。明日は早いので、銭湯に行って早めに事務所で寝る。

 18日。東京駅発7時32分の京葉線蘇我行き快速に乗る。9時過ぎ、千葉県某所に到着、大量のエロ漫画の単行本&同人誌を整理、ヤマトのボックス便で自宅まで発送。コマネズミ助手(退屈男)にほとんどの仕事をやらせる。運送代他の投資額をいつ回収出来るのか心配。前回の仕込みのお陰で午前中に終了。東京駅まで戻り、丸の内線で池袋の「新文芸座」へ。『博打打ち 総長賭博』『人生劇場 飛車角と吉良常』、2時過ぎからの回(7割5部の入り。定員266名)。

『総長賭博』、脚本・笠原和夫、音楽・津島利章、監督・山下耕作で知られる余りに有名な1作。名場面、名台詞の連続なのに、しっかり緩急がある奥深さ。館内しわぶき1つなし(スノッブな哄笑が時々起きた、『放浪記』と大違い)。68年度作品だが、笠原には天皇裕仁が避けて通れない存在と、既に明確に意識されてるのがありあり。後に本作での仙波役、金子信雄が『仁義なき戦い』でほぼ決定していた、三国連太郎の山守組組長役を強引に奪ったという伝説が残っているが、筋道の通った逸話と俺には思える。

『人生劇場〜』、恥ずかしながら初見。幸いニュ−プリントで観る事が出来た(かつての「昭和館」でなら、セピア色だったはず)。堪能したが、内田吐夢は加藤泰同様、俺には全面的には同調しがたい何かが。趣味の違いの他に何かがあるはずなのだが、言葉にする術が今の所はない。『総長賭博』を途中まで再見し退出、誰もいないロビーで読書。今朝から読み始めた『女の足指と電話機』(虫明亜呂無・清流出版)。映画館での読書ははかどる。ここは入れたてのコーヒーも売ってるし(150円)、最高の環境。再び東京駅へ。

 19日。あおいにゃおこは、確か死神健二の友人だったと(女)。やたら2人には嫌われた記憶が。良くある事だが、売れっ子にそうされる際の対応には慣れてるが、駆け出しにだと逆にとまどった(多少、未練のある振りをせねば)。既に業界が崩壊し始めた頃。相当の実力がないと、漫画家もいい思いが出来なくなった、不安な季節のページ埋め的糞エピソード。死神は東京三世社の飯田センセの漫画誌で、その後も時たま見た(『漫画コットン』だっけか?)。そうそう、奴は俺の大学の後輩だったはず。本当にどうでもいい話だがな。

 ロングフェローの『哀詩 エヴァンジェリン』(岩波文庫)にいたく感動(コミガレで100円)。こんな時くらいだね、英語をもう少し勉強しときゃ良かったと反省するのは。ボックス便がいつ来るか不明なので(時間指定出来ない)、家を留守にする訳に行かない。プールにも行けずにタオルで汗を拭きながら、蔵からみちくさ市用に、『東京風俗帖』『若山牧水随筆集』『詩人たち ユリイカ抄』『戦中戦後気侭帳』他を運び出し、強気な値付けを。「嫌われ者の記」も書かなけりゃ。本当に貧乏暇なし。

 司法・検察・警察関係者を筆頭とする、公務員という名の厚顔無恥裏金泥棒犯罪者以外は、本業のみでは食べて行けない、けなげな皇国・大日本国人民。やはり連中は1人の例外もなく、1度徹底的に抹殺すべきなのだ。精神的にも、無論肉体的にも、そして最終的には家系的にも(ポルポト風の口調で)。ボックス便無事に到着(午後3時頃)。少し良心的に買い込み過ぎたかも。でもいいよ。要するに2度目の香典だ。彼とは確か25年近い友達だったし。エロ漫画の全体像は、あんただけにしか捉えられなかったろうが、もはやそれもすべて夢幻。すぐ俺や阿宮美亜も死んじまうんだし、再会も近い。でも嘘でもいいから、互いにエヴァンジェリンが脇に居て欲しかったな(新宿の「三平酒寮」での、全盛期の遠山企画及び漫画屋の、会費制忘年会を懐かしがりつつ)。
 
ケータイで撮った動画を掲示板に投稿

ご馳走様でした

 投稿者:  投稿日:2009年 7月17日(金)04時07分53秒
  久し振りに逢えて嬉しかったです(o^∀^o)

お元気そうで何より

本もありがとうございました〜

久々にメイト読んだわぁ

またB5になっちまったんですね

消しが殆どなくて大丈夫!?(-o-;)

また飲みに誘って下さいねっ☆
 

再会

 投稿者:蕃 一春  投稿日:2009年 7月15日(水)23時18分50秒
   久しぶりに投稿させていただきます。
 最近、あおいにゃおこ先生の昔の作品『幸せな日々』を収録した『二人のヴァージンロード』(日本出版刊)を近所の古本屋で入手しました。
 この『幸せな日々』は、90年代後半に『mete』に掲載されていた作品で、当時僕は好きでした。また読めてうれしいです(このころのあおい先生の画風は、やや貞本義行先生に似ていましたね)。
 

下々の者へ(その934)

 投稿者:塩の字  投稿日:2009年 7月11日(土)09時09分57秒
編集済
   先週の池袋「古書往来座」の外市、初日の4日に店番したんだが、滑り出しの売れ行きがいいので、欲を出して飯田橋の事務所から追加分を運んでくるなり、パタっと動かなくなる。人間やはり分を知るべきと悟った。5日の夕方、大量の売れ残りを宅急便で漫画屋まで送ってくれた、プチはげおやじのNEGIセンセ、御苦労おかけして済まない。仙台で調子が良かったので、少しのぼせ上がっていた。反省。

 ただ店番してると楽しい事も。仙台でのトークショーで、いがらしのインタビューが載った80年代初頭の『漫画ブリッコ』(表紙・南伸坊・エロ劇画の再録誌時代)のコピーを配ったが、現メディアックス(曙出版)編集局長の加藤健次が当時は編集長を(辰巳出版を退社後で、フリーだった)。その際のセルフ出版(グリーン企画、いや白夜書房と実体は同じ)の窓口だったNさんが、近所まで来たとインチキ大学教授風な顔を。10数年振りだろう。とっくに定年退社と思いきや、立派な役職に就いてて現役と。

 アル中、病死、自殺、薬中、蒸発…将来を期待されながら、各社の個性的な青年編集者が、つまらない理由で消えて行った。Nさんは正直に言って、そう個性的で有能な編集者とは言えなかった。ただ人間交渉術にはたけており、分不相応な夢は見なかった(森下信太郎&末井昭体制下での、己の場所を心得ていた)。だから、加藤と同じ立場で出入りしていた、会津産の粘着的パラノイア・山崎邦紀とは本当に仲が悪かった(山崎は『劇画セルフ』『劇画ブッチャー』『元気マガジン』他の下請け編集を)。

「皆さん大活躍で!」とNさんはおっしゃってたが(加藤やタコ多田を念頭に)、元『魅惑のランジェリー』(光彩書房)編集長のように、餓死状態で自室で発見されるよりは、確かに幸せなのかもと、俺も思い込もうとしたが、どうもしっくりと来ない。山崎邦紀に本話題を伝えれば、言下に「大嫌いなんだよあの人は!」と吐き捨てるに違いない。どうも俺の富岡高校時代のハレンチ暴力白痴教師・小林進(本名・群馬県教育功労者)と、彼にはNさんが同格の存在らしい。“渡り鳥シリーズ”での滝伸次(小林旭)の名台詞、「俺は忘れない。だから思い出す事もない」を彷佛とさせる、陰気なエピソードだ(映画『君の名は』の、有名なナレーションからのパクリと言われてるが)。

 椋陽児。確かに大人気。特にカタログ雑誌、『まんだらけZENBU』あたりは値段を煽ってる感が。「まんだらけ」で思い出したが、同渋谷店が俺の本を集めて売ったらしんだが、キャプションに“90年代初頭まで活躍した漫画編集者の…”と。あの〜まだ業界の片隅に、ひ〜っそりと棲息してるんですが…。

 外市では実話誌時代から挿し絵や劇画で活躍した、文字通りの伝説的絵師・沖渉ニの息子さんに声を掛けられビックリ。古本者として千駄木一箱古本市他にも参加と。『エロ漫画の黄金時代』も読んでくれていて、マガジンファイブ倒産をめぐり、父親も登場するので親近感を抱いてくれたらしい。俺はまだお元気らしいお父さんに、ゾッキ化してるマガジンファイブ本に、サインしてもらって叩き売ろうと考えてたのだから、嫌だねえ本当に。

 〈12日追記〉久々に充実した週末を。昨日(11日)夕方は草刈り機で1時間程、近くの休耕田の雑草刈りを。やっと3分の1終わっただけだが、また来週やろう。さすがに昨夜は早寝。今朝は7時頃に起床、さっそく仕事に。まずは『書評のメルマガ』の「版元様の御殿拝見」。今回は主婦と生活社。次いで『シネマぜんざい』の「原作VS映画」。素材は『私は猫ストーカー』。ヒットはしてるが散々の評判の同作、息子が音楽担当してる蓮見重彦はともかく、南陀楼綾繁センセイまでが妙に持ち上げてるので、貧乏なくせに津川雅彦映画を絶賛する、福田和也の境地に?(柳下毅一郎にボロクソ)…といぶかってたが、史上最低最悪の映画館「シネマート新宿」で見物、即納得。奴は我が『本当にあった禁断愛』(一水社)で、「南陀楼綾繁の居眠り名画座」なるコラムを連載してるだけあり、面白くても退屈でもすぐに眠る癖が。本作、最初の1時間はどうにもならないが、後半43分は結構観られる。奴は前半1時間は熟睡してたのだ。そうでないのなら、やはり“西日暮里の福田和也”。

 〈13日追記〉夕方、『黄色い風土』『けものみち』上映中の、池袋「新文芸座」のエレベーター前で、初老白髪鬼じゃなく、高田次郎と遭遇。裏文化評論家として、80年代後半から10数年、奥出哲雄他とと並び大活躍を。「10年振りじゃ?」と彼は言うが、そんな事はない。神保町や飯田橋でたまに見かけるが、昔から非社交的な人なので、知らない振りを(藤木TDCが俺を避ける事情とはやや異なる)。辰巳出版のエロ劇画誌編集者出身。『漫画アイドル』や『漫画ラブトピアスペシャル』の編集長時代は、良くバイト原稿を書かしてもらった(一部は右文書院の『東京の暴れん坊』に収録)。

 『黄色い〜』を並んで観るまえの、館内での初老コンビ無駄話。「どうですエロ漫画のお仕事は?」「喰ってるだけで」「右に同じ。昔の事を考えると夢のようです」「右に同じ。暇だから映画ばっか観て…。最近は25本は月に最低」「勝ってる。僕は40本くらいは。ま、フリーって身分のせいもあるけど。仕事がない証拠で。山崎(邦紀)さんや浜野(佐知)さんのピンクも結構。ところでそっちは幾つに?何と僕は今年からシルバー料金で大助かり!」「俺はまだ55だもん」「わっかいねー!!」「だから余計に大変なんで…」「皆さん元気です?」「加藤健次もタコ多田も、一応は編集局長でしょう」「加藤さんには時々会うけど。今度一水社に顔出して、多田さんに営業してこようかな」俺は1本のみで帰って来たが(帰宅出来なくなるので)、裏文化評論家は2本観ると言っていた。女にもギャンブルにも興味のない初老男は、映画館でより老いて行くしかないのか?
 

こないだの

 投稿者:ピッポン  投稿日:2009年 7月 8日(水)16時11分45秒
  塩じい
わかったよー
こないだ、名前でてこなかった、古書館で人気は「椋陽児」でした。
固有名詞、さいきんかなりの頻度で出てこない…

いがらしさん
仙台思い出会は、こんどいがらしさんいらっしゃるとき、ぜひやりましょう!
そう、あのまめちゃん、ほんとにかわいいですよね。笑。あの修業が、旅のハイライトといっても過言ではないです。
あは、看板の。それウサリンですよ〜☆ピッポライブ補佐だけでは食ってけないので、各地へ出稼ぎにいってるようです。

http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/

 

どもどもどもっス

 投稿者:いがらしみきお  投稿日:2009年 7月 3日(金)12時42分15秒
  塩山さん、ピッポレさん、南陀楼さん、ありがとうございます。塩山さんにトークを誉められるとは思いませんでした。だけど普通というか健常者の人は、質問出てる間にもう見当つけて、なにをどうしゃべるか組み立ててるじゃないですか。ワタシそうは行かないんです。最後まで集中して質問聞いて、急いで反射神経でしゃべってるだけなので、とても疲れます。NHKの番組、奥様にもご覧いただいたとか。感動するシーンとかはどこにもなかったと思うんですが、ありがとうございます。
ピッポレさん、「振り替え仙台思い出会」ってなんですか。うーん、ワタシ出たいな。ピッポレさんのサイトも拝見しました。ピッポレさんてとんでもないエネルギーですね。ピッポレさんの撮ったマメちゃんの後ろ姿、サイコーです。マメちゃんがコロボックルか森の妖精のように見えます。この前、事務所近くで信号待ちしてたら、看板持ったウサリンがいました。隣に来たのでほんとにウサリンかと思い、危なく声かけるところでしたよ。
南陀楼さん、南陀楼さんは編集者の鑑のような人ですよ。いつもなにかやりたいことがある、まったくワタシの担当編集に少しは見習って欲しいぐらいです。
とにかくまた東京に行った時に、みなさんに会えるのを楽しみにしています。
 

下々の者へ(その933)

 投稿者:塩の字  投稿日:2009年 7月 2日(木)17時08分28秒
   今回の『本当にあった禁断愛』(7月25日発売予定の、B5判中とじコンビニ漫画誌)の連載コラム、「山崎邦紀のカルト図書館」第8回は、今までで1番面白かった。素材は『女性を捏造した男たちーヴィクトリア時代の性差の科学』(シンシア・イーグル・ラセット・工作舎)。15年前に出た本で再読らしいが、そこに至る経過が大笑い。当然フェミニズム関係と思われるが、長期間に渡りあるシンポジウムを計画、種々の打ち合わせを。山崎以外は全員女性。結局は嫉妬・謀略・裏切りの果てに空中分解。フェミニズムへの理解振りで知られる山崎も、さすがに深い女性不審に。で、その差別振りで名高い同書、この精神状態で読めば違う面がと期待するが、そこは“生まれながらのフェミ男”、再び呆れるとの臭い落ちが。

 俺としては匿名でいいから、例の女性陣のバルザック張りの人間ドラマを、ここに詳しく暴いて欲しい。…というような事を山崎のミクシィに書き込もうとしたが、うまくいかないのでここに。発売中の『enーtaxi』の南陀楼綾繁の原稿よりは、確実に面白かった(あれも2ページなら読めた)。

 ピッポレ先生、外市ではまたよろしく。今回も4日の土曜日の参加。5日の打ち上げに出席出来そうになく残念。熊谷監督、またじっくり山本薩夫監督の素晴らしさについて語りあいましょう(『戦争と人間』で、火のついた鶏が遁走する場面を撮るために、一体何羽が丸焼けにされたのかとか)。 28日のNHK、愚妻も観て感動してました。ただアナウンサーが無理矢理、国営放送的見地でまとめようとして、初老のくせに毒と野心だらけのいがらしを、松下幸之助扱いしてたのは少々白けたが、宣伝費にすりゃ億単位。良かったすね(含みのある口調で)。トークショーはマジで定期的にすべきですよ。正直言って、あれ程の喋りの才能があるとは。完敗。喋って踊れる東北のつんぼ漫画家。う〜む…。
 

トークお疲れ様でした

 投稿者:南陀楼綾繁  投稿日:2009年 6月30日(火)16時07分49秒
  いがらしみきおさま
人生初のトークをご一緒できて光栄でした。サービス精神旺盛な話しぶりからすると、そうとう場数踏んでいるように思えましたが…。
いがらしさんがマメちゃんの話に過剰反応されたのが面白くて、盛り上げてしまいました。油断ならないなどと云わないでください。

熊谷さま
日曜朝、お電話いただいたのに映画を観にいけずすみません。次の機会にはぜひ。また山本薩夫作品をやってください!
 

どうも!

 投稿者:ピッポレ  投稿日:2009年 6月30日(火)14時45分2秒
  仙台トークおつかれさまでした!
プライベート映像も、見たかったなぁ〜。
一週ちがいで聴けなくってざんねんでした。。

ところで塩じい。振替え仙台思いで会、どうする?
いがらしさん、牛タン、いまでも夢に見るくらい美味しかったですー笑
おせわになりました!

http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/

 

トークショーin仙台

 投稿者:熊谷光樹  投稿日:2009年 6月30日(火)11時09分34秒
  塩山様
仙台で打上げご一緒させて頂いた熊谷です。トークショーお疲れ様でした。
メールアドレスとかがよくわからないのでここへ書き込みますが、トークショーの様子を「ぼのねっと」で紹介させて頂きました。
http://www.bonobono.jp/
お気付きの点などございましたら直しますので、お手数ですがご指摘頂ければ幸いです。(お渡しした名刺にメールアドレスが書いてありますので)

それでトークショーで「ギャグ噴射だっ」の話が出ていたので、探し出して読み返したらいがらしさんを「言うならば保守反動」と語っていたのは塩山さんだったんですね!当時から何となくずっと心に残っていたのでなんかスッキリしました。
 

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